株式会社名和

株式会社名和

 今回は入間市狭山ケ原にある株式会社名和様に就業している仲間を訪ねました。

 この会社はこの地に本社と埼玉工場をおき、自社が開発したプラスチック磁石・金型を主に生産し、この分野でのパイオニアとして業界をリードしています。この製品は、コンピューター、家電、エレクトロニクス関連小型モーター部品として使用されており、顧客の絶大な評価と信頼をいただいているそうです。

 現在この工場では総勢22名の会員が就業し、ふたつの生産工程と建物清掃業務を請け負っております。生産工程のひとつはプラスチック成型のバリ取り工程です。ここでは4名がローテーションを組み就業しています。精密機械を操作しながら流れてくる成型に小さな金属の棒を挿入する作業を見せていただきましたが、最終的にはこの製品に付着している塵やよごれ、微粒子等を除くバリ取りという作業を行い次工程へ送るそうです。

 もうひとつは、材料のプラスティックに着磁を行い、それのバリを除く工程で、18名の会員が6、7名でローテーションを組み就業しております。当日は5名の会員が工場の一画のラインに並び作業に取り組んでおりました。精密な機械を操作しながら小さな円筒のプラスチックに磁気を与え、そのーつずつを粘着テープ等で念入りにバリ取りを行い、次の工程へと送り込み、熟練度の高い工程を皆さんがチームワークよく懸命に取り組まれておりました。この工程に関連してこのほか30種類ほどの業務がありそれぞれの会員が取り組まれているそうです。

 ここで就業するにあたっては、仕事のルール、マニュアル等を1週間ほど学ばなくてはならなかったとのことですが、「最初は、できるかなと不安になりましたが、経験を積むことによりマスターできました。」との会員のお話のとおり、今は皆さんが自信をもって取り組んでおります。職場の50%近くはシルバー人材センターの会員で占められており、ここでの経験の長い方が多くおられます。こんなことからも会員の皆さんの会社からの信頼は厚く、「シルバーさんにはかなわない。」といわれるほどだそうです。また他の社員と一緒に会社諸行事には参加するなど、会社と一体と成って皆さんが取り組んでおられる姿が伺えました。

 そして会員の皆様からは、「この職場で皆が和気あいあいと健康で働き、社会に貢献していきたい。」と共に働く喜びを語っていただきました。突然のわずかな時間での訪問でしたが、このように明るく活力のある職場で会員の皆さんが就業されていることを拝見させていただき、私達は気持ち良く会社を後にすることができました。

 お世話になっている株式会社名和様、そしてここで就業する会員の皆さんの益々のご発展をお祈りしたいと思います。